濁り水の緑川に 爆撃機の影が走り
逃げ惑う親子の後ろには 燃え盛る火の街
少年特攻兵の最後の夜を もてなし見送る無門庵
羽衣橋から多摩川へ 若い涙が流れた
鉄条網の立川基地 フィンカム通りは横文字の店
街角に立つ闇市と娼婦 熱く悶える夜の街
シネマ通りの賑わい抜けて 踏切超えれば羽衣パラダイス
赤線宿の女たちが 佇む羽衣橋
そんな時代の波に呑まれ ささやかな暮らし守ってきた
辛いことも悲しいことも 笑顔で乗り越えて
ねぶた祭りの山車灯篭 踊り手たちに華やぐ夏の夜
羽衣橋から街の中へ 神輿が繰り出す秋の日
時の流れの橋のたもと ささやかな幸せ生きている
辛いことも悲しいことも 笑顔で乗り越えて
辛いことも悲しいことも 笑顔で乗り越えて
今はただ名前だけに 昔を偲ぶ 羽衣橋 |